LINEの特性は双方向のコミュニケーション
LINEというツールを事業に取り入れることを考えるならば、LINEが双方向のコミュニケーションを目的とするツールであることを理解しましょう。
例えば、twitterは拡散性が高く自分の想いやノウハウを140字というテキストにのせて発信ができます。TikTok、Instagramも動画や写真という手段が違いますが、同じように広く伝えるという特徴があります。
一方、LINEはまず友達にならないと配信を受けれません。言い換えると、友達になってる人にしか配信できないのです。
そのため、マス向けというよりは特定のコミュニティを作った上で、その中で配信していくという形になります。
つまり、LINE運用を開始する場合、コミュニティを作ることが運用の第1フェーズとなるのです。
LINE運用は中長期的な目線で継続が必要
LINEは、前述のように双方向のコミュニケーションを取ることがゴールとなります。
この点を理解した上で、事業にとって利点があるのか、何か得られるものがあるのか見定め、必要性がある場合にLINE運用を選択することが大事です。
興味を持っていただいた方に興味のあるコンテンツを配信し続けることが必要になるので、戦略、設計が必要ですし、場合によっては時間もお金もかかります。
事業に与えるインパクトを考えるとある程度の友達登録者数も必要となります。そのため、中長期的な目線で進めていく必要もあることも加味していくべきです。
この点があやふやな状態で運用を開始すると、効果がなかなか出てこない、すぐに友達増えない、友達が増えたがコンバージョンにつながりにくいということで、中止したりシュリンクしたりといったケースが散見されます。
友達登録に向けた導線作りはCRM起点で行う
運用の第1フェーズは、友達登録をしてもらう導線作りからはじまります。
一般的には、Webの獲得LPや同梱物で友達登録を促すというのが一つ手法として挙げられます。
獲得LPは新規獲得向け、注文されたお客様にお届けする同梱物であればCRMの施策です。
つまり、LINEのコミュニティには、新規に獲得したお客様とリピートのお客様のどちらも混在している状況なのです。
そのため友達登録のステイタスというのはCRMのちょっと前段階と考えるとよいでしょう。興味があるので見込み顧客ですが、まだ購入しているとは限らないのです。
まとめると、LINE運用では、角度の比較的高い顧客を自分たちのお客様とみなして、そこにもアプローチしていくCRM施策という捉え方ができます。
友達登録数を増やして、LINE経由で買ってもらういわゆる新規獲得だけを目的としたLINE活用というのはあまり一般的ではありません。
友達登録したくなるベネフィットを設計する
購入を検討している際、LINEのお友達登録をするとクーポンがもらえるということがあります。このケースでは、友達登録のベネフィットが顧客側に発生します。
しかし、その商品を購入しない場合はいくらクーポンがあっても友達登録には至りません。やはり興味が前提に必ずあるのです。
次に、どのタイミングが一番友達登録しやすいのでしょうか?
答えは、一番興味の度合いが高い注文と同時の友達登録です。
通販であれば、カートインして注文を確定した後に友達登録のQRコードを出すことが主流です。通常の店舗で購入する際もレジ横にQRコードが置いてあるケースがありますね。
大切なのは、友達になってもらった後、どんな利点を提供できるかです。
数多くのLINEアカウントを友達登録している中で、また一つふやしても通知が増えるだけと思われるのか、何かしらのメリットがあるから登録し続けようと思えるのか。
そのための仕掛けを設計し、友達になったらどんな優待が受けられるのかを友達登録の前段階でしっかりと伝えることが重要です。
例えば5%あるいは10%オフというキャンペーンはもちろんベネフィットの一つです。ただし、クーポンが適用されたらすぐロックされてしまうということであれば意味を見出せないので割引だけでない、ベネフィットをいかに受け取ってもらえるかが大切になってきます。
次回は実際に運用をはじめる際のKPIについてお伝えしていきたいと思います。
LIneONというLINE連携ツールを自社開発
CRMのご支援をしてきた弊社だからこそツールの提供のみならず、ツールをしっかりと使いこなせるまでサポートをさせていただきます。連携ツールを検討されている場合、連携ツールで何ができるのか、自社の運用のニーズに合っているのか、資料でご確認いただければ幸いです。
>> 資料請求はこちら