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定期通販とは?メリット・デメリットと適した商材・ビジネスモデル

定期通販とは、同一の商品を決まった頻度で購入してもらう仕組みを指します。

こちらでは定期通販の詳しい内容やメリット・デメリットなどを紹介します。自社商品の定期通販導入を検討している方に役立つ情報を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

定期通販とは

定期通販とは、同一の商品を定期的に購入・利用してもらう販売手法のことです。一度購入したら終わりの単発購入とは異なり、継続的に商品が購入される仕組みです。例えば「A商品を毎月20日に購入する定期コース」などのように、決まった期日が訪れたらユーザー側が特別な手続きをしなくても自動的に商品の購入手続きと発送が行われるのが基本です。定期通販と似たようなサービスとしてはサブスクや頒布会が挙げられますが、それぞれ特徴が異なります。サブスクは動画や音楽などサービスの利用体験を提供し、定期通販は物を提供するところが両者の違いです。頒布会は毎回異なる商品を届けるシステムで、定期通販は同一の商品を届けるシステムです。また、定期通販は日用品が多く取り扱われているのに対し、頒布会は地域の産品など嗜好品を取り扱うことが多いという特徴があります。

定期通販のメリット

主なメリットは、以下の通りです。

  • 少額から始めやすい
  • 売上の見通しが立てられる

メリットの詳細を確認し、自社のビジネスに役立てていきましょう。

少額から始めやすい

一般的な総合通販や小売店に対して、定期通販は比較的コストがかからないところがメリットです。実店舗を構える小売店の場合、店舗の賃貸料や人件費などのランニングコストがかかります。また、総合通販は取り扱う商品の数が多く、商品管理や物流管理に手間と費用がかかる場合が多いです。ECサイトを使った定期通販なら実店舗を構える必要はありません。また、販売商品を限定することで総合通販のような管理コストも抑えられるでしょう。定期通販を開始する際はECサイトのシステム費や決済手数料、販促費などがかかります。一般的には、初期費用として200〜300万円ほど用意しておけばよいでしょう。

売上の見通しが立てられる

定期通販は、売上の見通しを立てやすいのも利点です。単発販売の場合、商品を販売したあとにまた新しい顧客を探す必要がありますが、定期通販なら一度契約を結べば継続的に安定した収入を得られるようになります。

売上の見通しが立てば、商品の仕入れ数や利益の計算がしやすくなり、中長期的な経営戦略を練るのにも役立てられるでしょう。今後の利益を見通したうえで余裕を持った戦略を組むことができるため、より効果的なマーケティングやキャンペーンに繋げられます。

定期通販のデメリット

定期通販で想定されるデメリットは、以下の通りです。

  • 集客が難しい
  • 解約トラブルが起きやすい

デメリットを回避するためには、事前に対策を立てておくことが大切です。各項目の詳細を確認して、今後の事業運営に役立てましょう。

集客が難しい

定期通販で顧客を獲得するためにはECサイトへのアクセス数を伸ばす必要がありますが、知名度が低く検索上位に表示されない状態だと集客は難しくなります。

ニッチな商材が中心となる定期通販の場合、売上の5割を目安に販促費をかける必要があるといわれており、安定した集客を得るまでにはそれなりのコストがかかるでしょう。

定期購入のハードルを下げるためには、「初回購入30%OFF」といった特典を付ける場合が多いです。また「通常価格より10%OFF」など、単発購入よりも定期通販の方がお得になるようにする方法もあります。このような顧客の目を引くキャンペーンを実施するなど、集客に繋げる工夫をしてくことが大切です。

 解約トラブルが起きやすい

定期通販であることを把握せずに契約した顧客が解約を求めて、トラブルに発展する可能性があるところもデメリットです。例えば「初回お試しコースに申し込んだら、翌月から自動的に定期通販へ移行する」といった仕組みを取り入れた場合、「定期通販になることを知らないまま、お試し商品を注文した。継続する意思はないから解約したい」などのクレームが寄せられるリスクがあるでしょう。解約トラブルを起こさないためには、定期通販であることが明確にわかるような表記を心がけてください。トラブルやクレームが起きた際の対処ルールを決めておく必要もあります。

また、無理に定期通販へ誘導する仕組みを避けるのも1つの方法です。例えば、初回お試しコースを注文した場合に自動的に定期通販へ移行する仕組みは採用せず、商品を気に入った顧客だけが定期通販に申し込める仕組みを作るなど、顧客とよい関係を築ける体制を整えてはいかがでしょうか。

定期通販に適した商材・ビジネスモデル

定期通販は、継続的に使用する日用品との相性がよいといわれています。例えば美容関連商品や健康食品などは、特に定期通販に適した商材です。美容や健康に関する商品は、中長期的に使用することで効果を期待できるようになるため、継続的・定期的な購入に至りやすいでしょう。

また、ビジネスモデルとしては、自社ECサイトを通じた単品種単品目もしくは単品種多品目の販売がおすすめです。単品種単品目とは、1つまたは少数の商材を販売する手法を指します。商材が少ないからこそ顧客の需要にしっかりと合致する商品を提供する必要があります。

単品種多品目は野菜や食材の専門通販サイトなど、1つの品種のうち複数種類の品目を扱うことです。顧客が日常使いする単品種単品目や単品種多品目を定期通販のメインにすれば、継続的な収益を得やすくなります。

まとめ

定期通販の魅力は、継続的に商品を購入してもらうことができ、売上の見通しを立てやすいところにあります。ただし、解約トラブルを避けるための対策を立て、顧客と良好な関係を作ることが大切です。また、集客を得るためには、割引などの特典を付けて積極的に商品をアピールする必要もあるでしょう。自社商品が定期通販に適しているか検討し、万全の体制を整えたうえで事業に踏み出してみてはいかがでしょうか。