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ビジネス上でのLINE活用は無料でどこまでできる?無料での活用術も紹介!

ビジネス向けに活用されている「LINE公式アカウント」は、多くの企業やビジネスパーソンが採用している便利なサービスです。

ビジネスとしてラインの活用を検討中で、「無料で利用できる範囲が知りたい」という方も多いのではないでしょうか。この記事では「ビジネスにラインを活用したい方」に向けて無料で利用できる範囲や、LINE公式アカウントの無料活用術について解説します。

ビジネスでLINEを活用の仕方について

ビジネス向けLINEサービス(LINE for Business)には以下の2つの種類があります。

【ビジネス向けのラインの活用方法】
・LINE広告
・LINE公式アカウント

それぞれのサービスについて詳しく解説します。

LINE広告

LINE広告(旧名:LINE Ads Platform LAP)とは、LINEと関連するサービスに広告を配信できる「運用型広告」であり、コミュニケーションアプリの「LINE」と連係させて利用します。

アカウント開設の初期費用や登録費用などは不要で、基本料などもかからず、広告の出稿に対して費用が発生するサービスです。「セカンドプライスオークション形式」のため、利用料金が固定でない点には注意が必要です。セカントプライスオークション形式とは、オークション形式で広告枠の値段を決めて購入する方法です。具体的には「広告枠に1番高い金額を設定したA社の広告主」が、「2番目に高い金額を設定したB社」の言い値で広告枠を購入する形式を意味します。セカンドプライスオークション形式では、広告枠を買取できるギリギリの金額で入札しやすいメリットがあります。広告掲載側にとっては、「各広告主の提示金額が高くなりやすい傾向」があり広告枠が高値で売却されやすいという魅力もあります。

LINE公式アカウント

LINE公式アカウントは通常のLINEと比べて何が違うのかについて下記にまとめました。

・利用できる機能が異なる
・月単位でサービスが利用でき、有料の料金プランがある
・細かい分析ツールとして活用できる

LINE公式アカウントは、セールや新商品の告知などビジネスで活用できる機能が充実しており、月単位での利用も可能です。配信された広告を分析できるツールによって、PDCAが回しやすいというメリットもあります。

プランは「コミュニケーションプラン」と「ライトプラン(月額料金:5,000円)」「スタンダードプラン(月額料金:15,000円)」の3種類があり、月間の配信数や予算に合わせて選択できます。

 LINE公式アカウントは無料でどこまでできる?

LINE公式アカウントは3つのプランに分かれています。

1.コミュニケーションプラン
2.ライトプラン
3.スタンダードプラン

全てのプランで基本機能は共通して利用できますが、送信できるメッセージ数に違いがあります。また、2023年6月頃にプランの改訂が予定されていますので注意が必要です。

LINE公式アカウントの料金プラン

■2023年6月以降の料金

LINE公式アカウントを無料で利用できる配信数の限度は月200通までとなります。
より多くのメッセージを送信したい場合には「ライトプラン(月額料金:5,000円)」や「スタンダードプラン(月額料金15,000円)」を選択しましょう。

1通のカウント方法

LINE公式アカウントでは、最大で「1つの吹き出し+1つの画像+1つのスタンプ」をメッセージの1通として送信できます。また、1通としてカウントされるのはあくまで「メッセージ数」であり、個別チャットでのやりとりはカウントされません。例えば友だち登録が100人の場合、フリープラン(1,000通)なら1ヶ月に10通送信できる計算になります。注意点は、2023年6月以降は配信できるメッセージが大幅に減り、フリープランでは「最大200通」までしかメッセージを送信できないことです。友だちが100人いれば1ヶ月で2通までしか配信できなくなります。

LINE公式アカウントの無料プランでできること

LINE公式アカウントの「無料プラン」では主に以下の機能が利用可能です。

【LINE公式アカウントの無料プランで使える機能】
● メッセージ配信
● セグメント配信
● A/Bテストメッセージ
● 個別チャット
● 自動応答メッセージの設定
● クーポンの配布
● 抽選
● ショップのポイントカード
● LINE VOOM(旧タイムライン)
● リッチメッセージ
● カードタイプメッセージ
● リッチビデオメッセージ
● リッチメニュー
● プロフィール
● 分析
● ユーザー満足度調査

上記で紹介した機能は無料プラン・有料プランに関係なく利用できます。

他に、別途申し込みをすることで利用できる機能もあります。

【LINE公式アカウントの要申込オプション機能】
● LINEプロモーションスタンプ(無料):企業に広告費を提供することで利用できるスタンプサービス
● 通知メッセージ(有料):友だち追加した友人にメッセージを配信できるサービス
● LINE Chat API((有料):AIチャットツールと友人対応のチャットツールを組み合わせ利用できるサービス
● LINE Call API(有料):企業とのコンタクトセンターLINE無料電話で通話が可能になるサービス
● LINEオーディエンスマッチ(無料):オーディエンス機能を利用して特定のユーザーに配信するサービス
● LINE Beacon(無料):現在位置と連動したメッセージや情報がLINEで届くサービス
● 友だち追加広告(有料):LINE広告で提供している配信機能「友だち追加」をアカウント画面にて利用できるサービス
● LINE LIVE(無料):無料で提供するライブ配信アプリ

ビジネス向けライン公式アカウントの無料活用術

ここからはビジネス向けライン公式アカウントの無料活用術を紹介します。今後、ラインを利用してビジネスを展開したい方は是非参考にしてみてください。

セグメント配信でターゲットをしっかり絞って配信!

セグメント配信とは、対象ユーザーに合わせたメルマガや案内メールを送信するマーケティング方法のことを意味します。
居住地や購入履歴などの条件でユーザーを絞って送信することで、効果的に情報を届けられます。関係のない人への情報発信はブロックされる可能性が高くなるため、ブロック回避、人数を限定することで、送信できるメッセージ数を効率的に利用できます。

LINE VOOMへの投稿で新しい友だちの獲得

LINE VOOMは、ショート画像や画像などを無料で見られるプラットフォームであり、視聴はもちろん自分で投稿もできるサービスです。
友だち以外の人も見ることができるので、新規の友だち獲得や、周知につなげることもできます。簡単に説明すると、「TikTok」や「Instagram」「Twitter」などのようにメッセージの配信と視聴ができるサービスです。投稿した内容を多くの目に触れさせ、宣伝効果や認知度アップにつなげることが期待できます。

個別チャットは無制限に使える

LINE公式アカウントの無料プランで利用できるメッセージ数は現状1,000通までとなっていますが、個別チャット内でのメッセージはカウントされません。個別チャットの使い道は「友人や企業への連絡手段」や「情報伝達ミスの防止」などが考えられます。

クーポン発行で来店促進

LINE公式アカウントにはクーポン発行機能があります。
作成したクーポンを利用して、「リサーチのお礼」や「マーケティング活用のためのデーター収集」が可能です。
メッセージ・タイムライン・応答メッセージでの投稿や配信にも利用できます。

ショップのスタンプカードは何枚でも発行可能!

ショップのスタンプカードは何枚でも発行可能です。
スタンプカードは「ポイントカード」のような機能であり、ショップの特典設定や発行・管理まで全てLINE上で手続き可能です。
「ポイント付与忘れの防止」や「ショップカード作成の効率化」といったメリットもあります。

リサーチ機能でニーズをキャッチ

リサーチ機能は、アンケートや投票といったリサーチページの作成・配信サービスです。リサーチ機能のうち、友だち以外も対象にできる「LINEリサーチ」は有料プランになります。
有料プランを利用すると、目的に合わせたカスタマイズ調査が可能になります。

アカウント満足度調査を運用に活かす

LINE公式アカウントには、無料でアカウントに対する友だち満足度を調査できる機能があります。アカウントに対するフィードバックを得ることで、次の運用計画を考える際のPDCA作成にも利用できます。満足度は「NPS」と呼ばれるスコアで測定されます。

認証済みアカウントにした方がいい理由

ライン公式アカウントは「未認証アカウント」と「認証済みアカウント」の2種類があります。認証済みアカウントの取得は無料です。認証には、アカウント開設時に申請を行い、審査を通過する手続きが必要です。

認証済みアカウントになると、下記のようなことができます。

【認証済みアカウントでできること】
● アカウントに青いバッジがつく
● 支払い方法としてクレジットカードを選択できる
● 請求書決済が利用可能
● LINEのキャラクター入り促進用ポスターがダウンロードできる

まとめ

LINE公式アカウントには多くのメリットがあります。
無料プランでも「個別チャット」や「クーポンの配布」「ショップのポイントカード」などのサービスが利用可能です。まずは無料プランを利用してみて、必要に応じて有料プランを検討するのもよいでしょう。