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ブランディング

【ステップ⑤】D2Cブランド立ち上げに必須な制作着手(LP・同梱物・ブランドサイト)

D2Cを立ち上げるためには、以下の7つのステップがあります。

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前回は、ステップ4の事業及び資金の設計・計画についてお話しました。

ここまで来たら、いよいよ制作系に着手していくことになります。今回は、D2C立ち上げに必要な、ステップ5のLP・同梱物・ブランドサイトの製作について解説していきます。

【STEP5】製作着手

①LP製作

カートを契約するにはLP(ランディングページ)が必須です。まずはLPの制作から着手していきます。自社で製作するのか、制作会社に依頼するのかを検討していきましょう。

LP製作の際、ブランディングで構築したUSP(自社の強み)やキャッチコピーをどう表現するのかをまず考えます。
外注する場合、デザインは人によって感覚が違うので、齟齬が生じることがあります。自社のイメージに合うものを、ベンチマーク(指標)のブランドのLPなどを参考に、方向性をきっちり伝えることが重要です。

制作会社の選定は、価格の安さだけで安易に決めないようにしましょう。OEMメーカーの選定時と同じく、しっかり自社に合ったデザイン会社、制作会社を見つけることが要になってくると言えます。

②同梱物の製作

LPの制作と並行して、同梱物制作にも着手していきます。同梱物とは、商品と一緒に送付する印刷物や品物のことです。
同梱物は、お客様に商品が届いた時に100%目に触れるもの。なのでブランドの世界観を表現する企業のスタンスが、非常に出るところでもあります。

商品を配送する箱は、既存のものにするのか、特注で作るのかを決めます。ここは費用感とこだわりの天秤になります。しかし同梱物は、商品が届いた時のブランド体験の場にもなるため重要です。
ダンボールは、茶ダンなのか、白ダンなのか、グレーなのか。一色いくらの版代が乗るのか、ロゴマークは入れるのか、、化粧箱はどのあたりまで商品の見えかたを意識するかによって値段もまちまちです。

・最低限やっておくべき3つの同梱物

立ち上げ期は資金も潤沢ではない企業様も多いでしょう。その場合は、輸送箱は後からでも良いので、同梱物は優先してしっかり制作することをおすすめします。

特に最低限制作した方がよい同梱物は、挨拶状・商品の説明・ユーザーボイスの3点です届いた時に挨拶状で感謝と想いを伝えることで、お客様は商品を身近に感じたり、ブランドの顔が見えたりします。また買っても良いかなと思ってもらう=ファンになってもらうのに大切な要素です。

読み物は読まれず捨てられるのでは、と考える方もいます。しかし愛着が湧いてくると、読む人は増えていきます。つまり初回よりお届け回数が多い方の同梱物の方が、読まれる可能性が高いのです。その導線を考えた場合、初回だけでなく、2、3回目も手を抜かないことが重要です。

同梱物の準備は、出来上がりに2ヶ月程度時間を要します。そのため、あらかじめ初回・2回目・3回目ぐらいまでは進めておいた方が良いと言えます。使用方法の冊子は同じものでも良いですが、ユーザーボイスはそのタイミングにあったものが望ましいです。2回目以降はクロスセル・アップセルなどに有益な情報が入ってくることもあります。

・2回目以降にもこだわりを

初回のお届け時はみなさんこだわります。ただ2回目以降は、こだわっていないところがいまだに多いのが実情です。いかに次に届く楽しみを醸成していくか、を考えることが重要です。
チラシを入れるのであれば、「なぜ今それをあなたに届けるのか」の目的から考えましょう。とりあえず全員に同じチラシを入れて入れておこう、と言う考えは、購入するお客様に間違いなく見抜かれます。ブランドが一方的に伝えたい要素を押し売りしすぎないことは、注意が必要な点です。

③ブランドサイト制作

ブランドサイトについて、マストでありません。しかしブランドの世界観を表現できるため、サイト制作をすることが理想的です。SNSも世界観を表現する場ですが、ブランドのファンは公式から買うことが多い傾向です。

LPは新規獲得の手段としての一番最初の見せ場ですが、2回目以降LPで買い続けることはないでしょう。ファン化を考えていく上では、ブランドサイトを制作することをおすすめします。

まとめ

今回は、D2C事業において必要な制作物について解説しました。

<ポイント>
【STEP5】製作着手
①LP製作

・カート契約にはLPが必須
・デザインは人の感性によって異なるのでイメージをしっかり擦り合わせる
・制作会社は安さだけで選ばない
②同梱物の制作
・商品のお届け時はお客さまが最も期待感が高まるタイミングと意識する
・初回だけでなく2回目3回目の同梱物も手を抜かない
・挨拶状、商品の説明、ユーザーボイスの3点は最低限やった方が良い
・ブランドが一方的に伝えたい要素を押し売りしすぎない
・チラシはなぜそれをこのお客様に渡す必要があるのか目的から考える
③ブランドサイト制作
・ブランドの世界観を表現する場なのであったほうが良い

次回は、ステップ6のカート選定(決算)・フルフィルメントについてお話していきます。