LINE公式アカウントは一般的なアカウントとは異なり、さまざまな機能が搭載されているビジネス向けアカウントです。これらの機能を活用し、新規顧客の獲得や売上アップに繋げましょう。
この記事では、公式アカウントの運用を検討している方に向けて、作成方法や機能など詳しく解説します。ぜひ内容を参考にして、LINE公式アカウントを最大限に活用してください。
LINE公式アカウントって?
LINE公式アカウントとは、企業や店が専用のアカウントを作成し、LINEで友だち追加をしたユーザーに対して情報を直接送付する機能のことです。通常のLINEとは違い、自動応答メッセージやクーポンの作成、配信といった機能が備わっています。
【LINE公式アカウントの基本機能】
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その他にも、定期的なメッセージ配信や個別でのチャット、抽選やショップのポイントカードの作成と利用など、公式ならではの機能が備わっています。これらの機能を活用すれば、セールや新商品などをより効果的に告知できます。
LINE公式アカウントの作り方の手順
LINE公式アカウントの作り方は、以下の手順になります。
【LINE公式アカウントの作り方】
- LINE公式アカウントのページにアクセスする
- LINEビジネスIDを取得する
- LINE公式アカウントを作成する
- 入力内容を確認する
- 認証済みアカウントを申請する
認証済みアカウントの申請は任意なので、企業や店のスタイルに合わせて申請を行いましょう。申請以外の手順は簡単で、すぐに公式のアカウントが作成可能です。手順について、詳しく見ていきましょう。
1:LINE公式アカウントのページにアクセスする
まず、LINEの公式ページ(https://www.linebiz.com/jp/entry/)にアクセスします。作成を始めるには、ページ左側にある「LINE公式アカウントを始める」か、ページ上部の「アカウントの開設」ボタンをクリックしてください。
公式ページには、LINE公式アカウント活用のためのセミナー案内やコラムなど、役立つ情報が掲載されています。ビジネス用のアカウントを作る前にこれらのページにアクセスして、より上手く運用するために学んでおくとよいでしょう。
2:LINEのビジネスIDを取得する
作成ボタンをクリックすると、LINE Business ID というページに移動します。
「アカウントを作成」というボタンがあるので、これをクリックしてLINEのビジネスIDを取得しましょう。すでにビジネスIDを所有している場合、「ビジネスアカウントでログイン」のボタンをクリックして、必要事項を入力のうえログインしてください。
ボタンをクリックすると、各情報を入力するページに移動します。ここでは、公式アカウントの名前やメールアドレス、会社の所在国や地域、会社名や業種など、公式アカウントに関する情報を入力していきます。特に、所在国や地域に関しては、ユーザーが閲覧できるページに表示されることになるので、間違えないように選択してください。
3:LINE公式アカウントを作成する
必要事項を入力したら、ページ下部の確認ボタンを押します。管理画面にログインできたら、アカウントの作成を行いましょう。
作成は、会社や店の情報を登録する画面、入力内容の確認、申し込み完了の3ステップです。複雑な入力事項はなく、身分証明書や住所証明書など書類の提出の必要もありません。必要事項を入力すれば、すぐにビジネス用アカウントが作成できます。間違いがないように入力していきましょう。
管理画面はWeb版と、専用の管理アプリがあり、アプリはAndroidとiOSのどちらにも対応しています。自分が使いやすい方を選んで運用しましょう。
4:入力内容を確認する
管理画面にログインしたら、プロフィールの設定を行いましょう。企業や店の情報を登録しておくことで、より効果的な運用に繋がります。
まず、ホーム画面の上部にある「プロフィール」を選び、「プロフィールページ設定」を開きましょう。プロフィール画像や背景画像、他SNSのアカウント情報、住所や営業時間などの基本情報の入力ができます。
入力が完了したら、公開設定に進みましょう。
「情報の公開」のメニュー一覧の項目から、「検索結果とおすすめに表示」を設定しておくと、作成したアカウントが検索結果の一覧に表示されるようになります。ただし、検索結果に表示されるのは認証済みアカウントのみなので、事前に申請しておきましょう。
5:認証済みアカウントを申請する(任意)
認証済みアカウントになることで、検索結果に表示されるなど、さまざまなメリットが得られます。ただし、こちらの手続きは任意なので、必ず行う必要はありません。必要に応じて手続きを行いましょう。
まず、基本設定完了後に表示される「アカウント認証をリクエストする」というボタンをクリックします。もしくは、管理画面にアクセスして、右上の設定ボタンをクリックします。「情報の公開」の欄にある「アカウント認証をリクエスト」をクリックすると、「認証済みアカウントのお申し込み」というページが表示されるので、サービス提供国家や表示名、業種や申し込みタイプなどを選択していきます。必要事項をすべて入力したら、入力内容を確認して申し込みをしましょう。
LINE公式アカウントの作成に関するよくある質問
LINE公式アカウントの作成に関して、よくある質問をまとめました。ビジネス用アカウントの作成を検討している方や、作成時に疑問点が出てきた方は参考にしてください。
LINE公式アカウントは無料?有料?
LINE公式アカウントは無料で運用可能です。
ただし、プランによって機能が異なります。ビジネス用アカウントのプランは、無料のフリープラン、月額5,000円のライトプラン、月額15,000円のスタンダードプランの3種類です。基本的な機能は共通して利用できますが、送信できるメッセージ数が異なります。料金が高くなるほど送信可能なメッセージ数が増えるので、必要に応じてプランを選択しましょう。
また、2023年6月からプランが改定されます。どのプランも送信できるメッセージ数が大きく変更されるので、改定後も問題なく対応できるように、どのプランを選ぶか事前にしっかり検討しておきましょう。
■2023年6月まで
■2023年6月以降
LINEアカウントとビジネスアカウントの違い
LINEで公式アカウントを作成する際、ビジネスIDを取得するために以下の2つの方法があります。
- LINEアカウントで取得:個人の普段のLINEアカウントを使う
- LINEビジネスアカウントで取得:メールアドレスを使う
公式アカウントを作成する際、個人が普段から使っているLINEのアカウントを使って作成することもできます。すでにあるアカウントを使うので、作成の手間が省けます。
一方、LINEビジネスアカウントで取得する場合、メールアドレスの入力が必要となります。ビジネス用アカウントと個人用のアカウントを完全に分けることができるので、プライベートと仕事は別にしたい方や、会社のメールアドレスを利用したい方は、LINEビジネスアカウントを選ぶとよいでしょう。
個人アカウントでビジネスIDを作成したらバレる?
LINE公式アカウントは、今まで利用してきた個人用のLINEアカウントからも作成が可能です。この際、個人アカウントですでに追加されている友だちにアカウントがバレることはありません。友だちにアカウントの情報が通知されたり、タイムラインに表示されたりすることもありません。
あくまでアカウントの紐づけのみで、友だちに情報が流出することはないので、安心して作成してください。
ただし、個人アカウントから公式アカウントへの移行はできません。今までアカウントを作成せず、個人用のアカウントで運用していた方は、友だちの移行が必要です。友だちに公式アカウントを追加してもらいたい時は、それぞれのユーザーに案内を出して友だちに追加してもらう必要があります。
認証済みアカウントと未認証アカウントの違い
LINE公式アカウントには、未認証と認証済み、プレミアムアカウントの3種類があります。
未認証アカウントは審査がなく、個人や法人、誰でも作成できるアカウントです。一方、認証済みアカウントはLINEの認証が必要になります。認証されると検索結果に表示されるようになるので、より効果的なマーケティングにつながるでしょう。また、LINE NEWSやタイムラインに広告の配信ができるので、新規顧客の獲得チャンスが増えます。
さらに、プレミアムアカウントになるとLINEのIDが自分で決定できるので、ID検索されやすくなります。効率的な友だち追加が期待できるでしょう。
認証済みアカウントにはさまざまな機能が備わっていますが、未認証アカウントの方がよい場合もあります。未認証アカウントは店名やサービス名で検索しても検索結果に出てこないので、会員制などクローズドな店に向いています。公開を限定したい場合は、未認証のまま運用する方がよいでしょう。
まとめ
LINE公式アカウントは個人や法人、誰でも簡単に作成できるサービスです。企業や店がビジネス用アカウントを作成し運用することで、効果的なマーケティングが行えます。
LINE公式アカウントには、未認証や認証済み、プレミアムアカウントなど種類があります。それぞれできることが異なるので、事前にチェックして自分に合ったものを選びましょう。プランによってもできることが異なるので、こちらも併せて確認してください。多くの方が利用しているLINEを活用し、新規顧客の獲得や売上アップに繋げましょう。